MY☆WORK
S・Yさん 50歳代 |
~ 経験してきた職場 ~ |
・保育園 |
- 今回の【My☆Work】は、今年で看護師歴30年になるYさんにお話しを伺いました!
色々な職場を経験しているYさん。
御自分の事を【ジプシー看護師??】と仰っており、経験から裏付けされた言葉は重みがあります。
現在の職場で悩まれている方、御一読ください。きっと、あなたの心に響く言葉があるはずです。
![]() <S・Yさん> |
『人と接するのは嫌いではない。』看護師への道がスタート Yさん、前々からお話を伺いたいと思っておりましたが、やっと機会が訪れました。有難うございます!それでは、定番の質問になりますが、看護師になろうと思ったきっかけはなんでしょうか? Y:はい。叔母が、長年看護師をやっておりまして、私が高校生の時に進路が決まらなかったもので、「だったら、ちょっと看護学校を受けてみない?」と云われたのが最初のきっかけでした。そのうち自分で色々調べている内に、『自分に向いているかな??』と思い、看護学校を受験し合格し、現在に至るというのが事実ですね。小さい頃から看護師になろうと思っていたわけではないです。 |
『看護師が自分にむいているかな??』と思ったのは、何をどう判断されて思ったのでしょうか??
Y:まずは、『人と接するのが嫌いではない。』というのが、ひとつ。それから、漠然としていますが『社会の役に立てる』『社会の役に立ちたい』と思っていたので、それには看護師がよいかなと考えたのが、ひとつ。
あと自分では、専業主婦におさまるタイプではないと思っていたので、結婚しても働ける仕事が良いなと思って。そう考えると、『看護師は一生続けられる仕事かな』と思ったのが、ひとつですかね。
なるほど。看護学校に合格して、実際社会にでられて、今、キャリアとしては何年位になりますかね?
Y:え~と、今年で30 年。
30年??凄いキャリアですよね!!
Yさんの今までの御経歴=歴史といっても過言ではないと思うのですが、簡単にお聞かせ頂いてよろしいでしょうか?
Y:まず看護学校が大学付属の学校だったので、そのまま系列の大学病院に就職しました。
最初は、お取り寄りが苦手で、小児科を希望しました。
小児科から、看護師として働き始めたのですが、仕事をしている内に色々な事に興味が湧いてきて、救命救急も経験しました。そして、結婚を機に退職し、公立病院にいきまして、そこでは小児科をメインにやり、新生児の集中治療室とか手術室を経験しました。その後は出産とか色々あったので、ちょっと第一線から退いていた時期もありました。子育てをしながら、保育園でも勤務をし、その後、介護老人保健施設(以下:老健)で、立ち上げから関わりまして、老健を2 か所異動しました。その後、ある医療機関より乞われて、看護部長職をやっておりました。その後、子育てもひと段落したということで、急性期病院に戻りましたが、急性期自体、今の自分の生活スペースにはあわないかな??という処があり、今回、また療養病院に異動しまして、現在は病棟師長として勤務しております。
| 職場 | 科目&職位 |
|---|---|
| 大学病院(急性期) | 小児科・消化器内科外科・救命救急 |
| 看護学校 | 教員 |
| クリニック | 看護師 |
| 介護老人保健施設 | 看護師長 |
| 保育園 | 看護師 |
| 精神科単科病院 | 看護部長 |
| 療養型病院 | 看護師長 |
凄く、長いキャリアで、脱帽です。まず、お尋ねしたいのは、看護師の一般職から働いてこられて、最初は主任さんになるんでしょうか??そこら辺り、看護師の一般職から管理職への道とでも云うのでしょうか?その辺をお聞かせ下さい。
Y:ずっと同じ職場・医療機関にいれば、例えば、臨床指導者とか、主任とかを経験してから、師長になっていくというパターンなのですが、私の場合は、いきなり師長でした(笑)
それはYさんの仕事ぶりと人柄をみこまれて、上司から引き抜いて頂いたということでしょうか?
Y:私の場合は、叔母が勤めている医療機関で、老健を作るという話があり、そこに、どうしても管理職が欲しいという事だったので、『誰か良い人はいないかしら?』と探しているという時に、声が掛かりました。その時、まだ30才でしたが、師長として就任することになりました。
それまでに、主任さんという立場を経験されなくて、いきなり看護師長ですか?
Y:いきなり(笑)。
不安とかになったりしませんでしたか??
Y:まず、老健というものが認知されていない時代で、介護保険以前の老健だったので、まず<【老健】ってなに??>という勉強から始まりました。後は、自分を指導して下さる方がいなかったので、系列病院の病棟にいきまして、病棟師長とか、看護部長とかとお話をしながら、色々な事を学んでいきました。本当に、OJT(On-the-Job Train)じゃないですけども、自分で勉強しながら体験しながら師長になっていきました。
凄いですね。
Y:はい(笑)。
『患者さんの命を守れない。』その一心で。
看護師長に抜擢されて、管理職としてのキャリアが始まるわけですね。Yさんは、看護師長になるまでの間、一般職の時に、心の葛藤とか悩みとかありました?
なんでこんな事を聞くのかと云いますと、今、若い看護師さん達というのは、新卒で入って1ヵ月経過した頃に辞めようかな??と思うらしく、そういった相談を頂く機会があり、キャリア30 年のYさんはどうだったのかな?と思いまして。
Y:私達の頃は、今の様に【教育体制(プリセプター制度)】がしっかりしていない時代でしたので、それこそ新卒で働きだしたら、一人前の職員という立場でした。
仕事を覚えるのも、手とり足とりで教えてもらえない時代だったんですね。ですので、先輩の後をくっついていって、技術・知識は盗めという時代でしたので、『辞める。。』とか、そういう事を考える余裕がなかったですね、最初は。
なるほど。悩む暇もなく、働いていたと。。
Y:とにかく、自分で技術・知識を身につけなければ、患者さんの命を守れない。そういうギリギリの処でやってきたので、悩んでいる暇はなかったですね。
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管理職としての視線:入職してくる看護師に求めるもの 今は管理職として、採用側の立場でもあるかと思いますが、求職する側の看護師(新卒・中途採用)に、求めるもの・望むもの、こうあって欲しいという希望はありますか? Y:そうですね。目的をもって入職してきて欲しいというのが一つあります。『ここで何をやりたいか?』。看護師として働く場所としては、病院とか施設とか、色々な職場があるわけです。『この施設で自分は看護師として何をやりたいか?』を自分で明確にして、入職してきて欲しいというのがありますね。 |
あとは、日本看護協会等でも推奨されている、【ワーク・ライフ・バランス】<仕事と生活の調和>を重視していく。この【仕事と生活の調和】を充実させていかないと、仕事は長続きしないといわれている時代です。実際、私達の頃は、プライベートを犠牲にして、仕事をしていくのが当たり前だったのですが、今は時代も違いますし、自分の生活パターンにあわせて、仕事を選んできてもらいたいと思います。
また、自分が就職を希望する施設の理念をしっかり頭にいれて、その理念に、自分が合っているのかどうか?という事を、明確にして入職してきて欲しいというのがありますね。
現場の看護師の悩みで多いのは??
なるほど。Yさんは、管理職を経験されてきているので、中途採用・新卒の悩みや相談等を受けているかと思います。実際に『辞めたい。』と相談されてきた際には、管理職として、もしくは看護師の先輩として、どんなアドバイスをされているのかお聞かせ下さい。
Y:まずは、『辞めてどうしたいのか?』と云う事を聞きます。例えば、『全く別の仕事に就きたい』とか、『ここでは出来ないキャリアUP をしたい。』という場合には、私としては引き留めません。
だけれども、『今の仕事が嫌だ。』ということであれば、『どこが嫌なのか?』、『どういう処が不満なのか?』という事を聞きます。それが、例えば『給料面』という事であれば、私で解決できる問題ではないので無理ですけれども、例えば、『休みがとりにくい。』とか、『人間関係の問題』等であれば、現場で解決出来ることは現場で解決します。例えばですが、病棟異動とかで解決出来る事であれば、その方法で対処します。
私から一番お願いしたいのは、自分も転職を重ねてきて思ったのですが、半年とか1年でその職場、医療機関の事はわからないです。やっぱり、石の上にも3年と云いますけれども、『ある程度自分でここまで納得してやり遂げたから、次のステップにいく為に転職します。』という事であれば、転職するのもよいのかなと思います。
自分の中でやり遂げた感がない状態で、途中で辞めてしまうのは、何処に転職しても同じ結果になりますよ。ていうのは、云いたいですね。
実際にYさんが経験してきた事を踏まえて、お話をされて、目的がなく辞めたい印象を受ける方については、とりあえず引き留めて様子をみるっていう事ですか?
Y:そうですね。はい。その人が不満を抱えているだけであれば、『不満を聞いてもらった。』という事だけで済むというパターンもあります。そういう機会を出来るだけ作っていこうと思っています。
実際、『辞めたい。』という悩み・相談が一番多いでしょうか?
Y:はい。そうですね。例えば、結婚・出産ということで辞める子も結構いますけれども、人間関係の悩みっていうのが一番多いですよね。
その人間関係の悩みをきいた際に、どんなアドバイスをされるのでしょうか?
Y:まずは、『自分を振り返りましょう。』と云いますね。人間関係で、10人が10人、あの人苦手だな?と云う人に関しては、確かに、あちら側に問題がある場合もあります。でも、そうじゃないケースっていうのが結構ありますので、じゃあ、自分がどうなのか?相手に対して、どうなのか?という事を、1回考えてみましょうという事をしていますね。あとは、両者あわせて、そこでざっくばらんに話をしてもらう。実際、このやり方で解決したというケースもあります。お互い思い違いをしていたとか、そういうので、お互いスッキリして、そのまま上手くいったというケースもありますよね。
先程も対応策として、人間関係がこじれた場合には、病棟間の異動、配置換えといった対応をされると仰っておりましたが、この対応はわりと一般的な対応なのでしょうか? Y:そうですね。ありますね。同じ病院の中でも、病棟毎に色々なシステムが若干違っていたりとか、患者層が違ったり、スタッフの足並みが違ったりということがあるので、病棟を変えたら、適材適所ではないですけど、活き活きしたというケースはありますよね。 |
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管理職として取り組んでいること:現場の結束力を強める!
今までのお話を伺いますと、Yさんは、現場の看護師の相談を受けながら、組織の中の管理職として、現場の事を考えているかと思います。現場の結束力を強める、高める為にどんな方法をとられているのでしょうか?差支えなければお聞かせ下さい。
Y:看護部長の時に実際していた事ですが、基本的に、師長に全て下駄を預けます。で、自分は、報告だけ受ければ良いという体制を作りました。結果、師長の士気も高まり、師長は『自分の病棟をまとめよう』という意識にもなりました。全ての事柄に、看護部長が口をだしていくと、『なんでも看護部長にいえば良い。』という感じになり、現場の看護師(以下:スタッフと置き換える)が師長を頼らなくなります。そうなると、後は、スタッフが主任とか師長を飛び越えて、看護部長に直接言いに来る様になります。私は、飛び越えは、絶対に許さなかったので、「それは師長に相談しなさい。」という形で、話を聞かないで戻していました。ただ、いくつかの中では、師長に対しての事もありましたので、その場合は例外的に話を聞き、私から師長に、直接話すということは何度かありました。そういう事を繰り返していくと、【師長を中心にした病棟】というのが出来上がっていきました。やっぱり、病棟は師長を中心にまわっていかないと、うまくいかないと思います。どうしても、現場がうまくまわらない時には、【師長の異動】という例外的な決断をした事もあります。
【師長の異動】ですか?病棟の中で人間関係を良くする為に、チームワークを守るために、そのような手段をとられたという。
Y:そうですね。
長時間のインタビューになりましたので、【Part1】【Part2】と分けております。
【Part2】は、看護部管理職として、Yさんが、【求めている人物像】についてお伺いしております。
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